2週間がすぎた。

父親が亡くなって、2週間が過ぎた。
母親も少し落ちついたようだ。涙の量が少し減ったように思える。
しかし、やはり思い出しては泣いている様子。
先日、保険屋さんが来たそうだ。
重度障害保険から、死亡保険金に切換の関係で、何かと面倒なようだ。
保険金受取人以外にも兄弟全員の抄本などが必要になってくる。
父親は、いくつかの保険に入っていたようで、その度に、抄本がほしいと言われるのもなんなので、
「まとめてからお願いしたら？」と母親に助言した。
そして、
「みんなの実印が必要であれば、それは相続に値するんだから、
ちゃんとみんなに説明しなくちゃいけないよ。」と話すと、
なぜか、母親はその後、機嫌が悪くなった。

どうも、相続と言う言葉に反応したらしい。
「ちゃんと分けるもんは分けるよ」などと一人ごとを言っていた。
別にお金がほしいんじゃなくてさ～、実印なんだから、そりゃポンポン、なんでもおせないでしょ？
ましては抄本、印鑑証明を添付するんだったら、みんな時間を割いて、区役所なりに行くんだからねえ。

世間の常識から少しづれた感覚を持っている、70歳を超えた女性の扱いは難しい。
多少の常識をもった嫁でも難しいというのに・・・。