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私が小学生の頃、親父は住みもしないのに、愛知県の東海市に家を建てた。
日曜日になると、日曜大工でベランダを作ったり、いろいろ作っていた。
この時代、子供は、親を手伝うのが当たり前のご時世で
好きで勝手にやっている親父の手伝いをやらされた。
その頃の休みは、土曜日はハンドン。休みは週一だった。
その貴重な休みを、親の意味のない手伝いに毎週取られるのは、
イヤになっていた。
はじめは興味本位で手伝うが、そのうち飽きてきて、
住んでもいないこの家に、何のために、やっているのか意味がわからず、
反抗し、手伝うのをやめた。
手伝うのをやめたからといって、やることがあるわけでもない。
三つ上の姉貴と家でごろごろ、していると、
母親は内職のミシンを踏みながら、ぶつぶつ言うわけである。
「手伝いに行けばいいのに・・ほんとに役にたたん子やねえ」
手伝いに行くと、疲れるし、傷だらけになる。
家にいると、ぶちぶち言われる・・・。
一時間後・・・
姉貴と相談して、相談の結果をすぐに決行した。
ありったけの小銭を持ち出し、部屋を窓から抜け出した。
バスの停留所まで歩き、東海市行きのバスの乗った。
目的地は終点だ。
そこからは、歩き。
小学生二人には少し冒険であった。
東海市の家には、父親が1人で大工をしていた。
あまり感情を表に出さない人だったので、二人の子供が突然、来たのは
今思えば、うれしかったのだろうか？・・・結局は、わからずじまい。
昼を既にすぎていたので、手伝う時間は少なかったが帰りの車の中では
なぜか、満足感で熟睡だった。
家に帰ると、びっくりしたのは母親で、いないと思っていたが、まさか、父親の
所に手伝いに行っているとは思わなかったそうだ。
急遽、夕飯の食事にコロッケの数が増えていたのは、母親の喜びの表れだったと思う。
･･････・・・・・・・・・・・・・・・・・
そんなことを思い出すのは、ナオキが、今、その頃になっていると言うこと。
モトクロスを毎週、イヤになっていないだろうか？
無理やり、押し付けでやらせていないだろうか？
自分の小さい頃の感情を思い出しながら、ナオキと付き合う今日この頃です。
先週の土曜日のこと。
バイクを下ろして、エンジンを掛けると、
ちゃちょうがよってきて、「ん？」
「なんか変な音がするぞ？」 考えれば、これが発端でした。
＜悲劇１＞
サイドカバーのネジが緩んでいたので、「これか？」でその時は終了。
朝練を終了して、午前中、走行。
昼になって、ナオキが 「エンジンの音が変」 と更にいう。
「えっ？」
エンジンを掛けてみて・・・・
「う～ん？、なにが変なの？気のせいじゃない？」なんてノンキなおいら。
周りのお父さんが「？？？ちょっと違うね」って。そこへ「るかパパ」参上。
エンジン部を横からじーっと覗き込んで「あーーー！！」
エンジンマウントのネジが緩んでおりました。３つも・・・整備、落第です。
早速ネジを締めて・・エンジンを始動！！
ナオキに確認すると。。ＯＫを頂きました。
いや＝恥ずかしいというか、耳が悪いおいらです。
午後は快調に走っておりましたが・・・お恥ずかしい・・・。
悲劇が惨事にならなくてよかったです。
＜悲劇２＞
次の悲劇は、お片づけの時におこりました
洗車（ナオキ、がんばって洗車しております）されたバイクのタイヤの泥を取っていると
フロントのタイヤが引っかかる？
「あれ？」
「くるっ」と回してみると、「かくっ」ってひっかかって止まります。
まさかねえ。と思いブレークディスク板を見たら、なんだか一箇所曲がっている気配・・
再度、ルカパパに、ご登場をお願いして確認していただくと・・間違いなく曲がっている模様。
ありゃりゃ。大変ですわ、こりゃ・・・。バイク屋さんに注文しなくちゃ！
えらい、出費になりそうです。(T_T)
この時期、多度は一休さんで盛り上がりますが・・・
今年は、一休さんを知らない人が多いのであります。
ナオキは昨年、修行に行きました。
よほど辛かったと思います。
一度でよいから、行って来い。おいらと、ちゃちょうも声をそろえて言いました。
仕方なく、ナオキは行く事に・・。
三日間、ナオキにとっては辛かったと思います。
ちゃちょうも、その辛さはよく知っています。
しかし・・大人は無情です。
「一度でいいから」 と言ったのに、今年も行かせようとしています。
「一休さん、いかなければ、ふくちゃちょう、ヤメだな」 ちゃちょうは面白がっています。
もちろん、ちゃちょうも二回行かせようとは思ってないと思いますけど。
まあ、行けばラッキー程度でナオキに吹っかけています。
ナオキは・・・涙をためて抵抗です。
ちなみに、自宅では、おもいっきり涙があふれています。
オイラも、「一回行けばいいから・・」と、言っているので、あまり強くはいえません・・
「大人って、約束を破る生き物」 と、思われないようにね。
「じゃあ、モトクロスもやめる！」なんていわれたら、元も子もなくなるし・・
今は「ユライのコーチをする」と言っています。
それまでは、「モトクロスは中学に入ったら、勉学に育む」とかで、辞めるといっていたのに・・
まあ、勉学に育むのはいい事ですが・・だったら今から育め！という感じですが・・。
そもそも、週一のモトクロスをやめたところで変わらないと思いますけどね。
多度で、ポケットの封書を見せて、ナオキに言いました。
「今日のお前の行動しだいで、この申し込みだすからね♪」
泣き出しそうなナオキ。
「イヤだからね。いかないからね」・・すでに涙が・・
「イヤだったら、それを行動で示しなさい。」・・むちゃくちゃな親である。
しかし、親とはむちゃくちゃなものである。
午前中・・・いい走りを見せている。
１コーナーも切れのいい走りになっている。（これ、本日のちゃちょうスク～ルで教えてもらったターン）
何度もできているので、見に付いたのであろうか？
降り始めた雨が、嫌な感じで半日が過ぎた。
かっちゃよく、スタートを切った。
2位以降を少し離して、ぐいぐい走る。
「おお、いい感じだ。松尾寺 行きたくない気持ちが出てるぞ！」
結局、そのままでゴール。
マフラーを見てみると、最近まで出ていた、
ちゃちょう曰く「バイクの涙」が出ていない。
「バイクの涙とは、通称：オイルダレの事です」
ある程度、がんばって開けているようです。
気持ちいい感じですが・・・このままで終わるわけがなく、
次も・・やらなくてもいいのに、ちゃちょうが・・スタートバーの練習。
興味をそそられると、すぐにやるんだからねえ・・・
スタートはいい感じであったのだが・・
案の定、耐えられなくて、抜かれちまった・・・。 はぁ・・
こんな感じです。
お寺行きは決定でしょうか？ ちなみに、休憩時間に、海君が、みんなを勧誘しておりましたが・・
最近の多度の子供たち・・「なに？一休さんって？」という感じで、海君の勧誘に「ぼくも行こう♪」と
次々に参加表明しておりました子供たち・・・知りませんよ～。(笑）
その前に、ご父兄の皆さんの教育作文が親を悩ませまると思います。はい。
奈良にある 「松尾寺」 から封書が届いた。
今年の修行のお誘いである。
モトクロスランド多度では、ちゃちょう指導の元、一休さん修行に勧めている。
奈良にある、「松尾寺」で三日間の修行である。
昨年、ナオキは出席した。
朝６時に起床。
掃除に始まり、法話を聞いたり、お経を読んだり写経をしたり・・
想像以上につらいようで、「帰りたい、迎えに来て」の電話が毎晩なった。
ちゃちょうによれば、この三日間で
①親への感謝が高まり、
②精神的に強くなり、
③モトクロスが速くなると言う。
なんや、かんやで三日間が無事終了し、無事帰ってきたのだが・・・
残念ながら、結果が出なかった・・・・。
①と②は出たかもしれないが、肝心な③の効果が出ない。
一年たったが、効果が出ていない。
もう一度、お願いしようか？ とナオキに話してみた。
涙を流して、「絶対にイヤだ！」・・・
そうか、よし、では、アクセルを開け！
「今週、多度の練習でアクセルを開けなかったら、松尾寺に行かせるよ。」
「絶対にイヤ！！」と言っている。
使い方は間違っているかも知れないが、しばらくは何かあったら、「松尾寺」というのが
効果ありそうだ。
